2018年12月31日月曜日

2018年統括と2019年にむけて

年々と年末感がなくなっていくのですが、今年はほんとに年末感がありません。
やらないといけないことはたくさんあるんですが、焦りがありません……。
色んな事に焦りすぎてすべってしまうのもよくないのですが、まったく焦りがないのもこまりものです(絶対後悔するし!)
ちなみに昨年はこんな感じでした

意外と私色々考えているなあ……と思った(書いた内容すっかり忘れてた)。
ひとまず創作方面の統括を。

昨年末までのがんばりもあって
今年は1月にとうとう商業デビューし「あなたの健康を損なうおそれがあります」を、

カクヨムコンの特別賞を受賞して12月に商業2冊目の「ハイカラ娘と銀座百鬼夜行」を

出していただけるという、記念すべき年になりました。
ですが、プライベートでは非常に残念で悲しいことも重なり、波乱に満ちた一年でした。
ひとつ大きな夢がかなったと思ったら、別のところで試練がある、山あり谷ありですな……。



実のところずっと公募をやっていて、Webからの書籍化というのは、少し抵抗があったのですが(最初のカクヨムコンで読者選考の厳しさを痛感しましたし……)、
そうやってこだわるのはもうあまり意味がないのかな、今まで長年こだわってもどうにもならなかったのだから、違う方法で壁を破ってみてから考えてもいいんじゃないかなと思い始めていました。

そこでノベルゼロの募集要項が、
応募先を探していた「あな健」を出すのにもうここしかないという内容だったのもあって、編集部ピックアップにかけてみようと応募してみたのでした。それが大賞をいただいて、ほんとに嬉しかったです。
色々模索してみるのも大事だなと思いました。
あな健の布石があってのことかとは思うのですが、ハイカラ娘もたくさんの方に応援いただいて、カクヨムコンの受賞にたどり着きました。

今年の夏はかなり体調を崩して身動きとれない状態でして、自分の都合でやめたりあきらめたりもできる公募や同人と違い、書籍化の締め切りはプレッシャーでもありましたが、逆に書きたくてもかけないような状況で書籍化があるというのはすごく心の支えになっていました。
書籍化を楽しみにして下さっている声や、
たくさん気遣って下さり、暖かい言葉をかけてくださった担当編集様には本当に感謝しています。


先日も書きましたが 、作家になることは昔からの夢で、長年もがいてやっと商業で本を出していただくことが出来ました。
途中で挫折があって書いていない時期もあったりしましたが、結局あきらめきれずに戻ってきました。
まずは自分が落ち着かないと、人のことをお祝いしたり応援したり出来ないようなタチなので、とにかくまず自分のことを何とかしたいという気持ちもありました(だから本当に周囲の人達がありがたいです)。

だからこそまず自分自身のためにも、続けてきて良かった、がんばったなあという思いがあるんですが、
長年見守って下さった方々がすごく喜んでくれて、本当に結果を出せて良かったです。きっともどかしい思いをたくさんさせてしまっていたと思いますが、ひとまず安心してもらえたかな……とか。ほんとうに、気にかけてもらって感謝です。

大人になると、結婚したり転勤だったりで、なかなか密に昔の友人達と連絡を取ることは難しくなったりしましたが、
 思いがけず「買ったよ!」と報告をもらったり、
「ずっと書いてたんだね!」と喜んでくれること、「子供が作家になりたいって言ってるから、おかあさんの友達もがんばって本を出したんだよって言うわー」って言ってくれたのも、嬉しかったです。


商業からみ以外で表に出したもので新しく書いたのと言えば、
短編の「夜型のあしながおじさん」(カクヨムでの企画「#匿名バトル恋愛編」参加)、
「現代人外住宅事情」(覆面作家企画8参加)と、
同人誌に収録した書き下ろし「座敷わらしちゃんと!」、
今連載している「終わりの町で鬼と踊れ」 です。
(カクヨムコンに参加中の、
少年少女が生きるために、守るために、復讐のために、吸血鬼とヤクザと福岡でバトルする、ポストアポカリプス青春群像劇です。
コンテスト参加作品ですので、読んでいただいておもしろかったら、フォローや★など応援いただけますと嬉しいです! )

終わりの町は、もともとあったものを加筆修正しながらの掲載になるので、新作とはちょっと違うのですが、もとの原稿の倍は書かないとだから半分新作ですね!
あとはずっと手元で握っていた「春には君の夢を――戦国恋話」をノベルデイズで掲載しました。
これは昔サイトで連載していた「君のために――戦国恋話」の加筆修正版になります。
なにげに、今年は「サイトの作品を読んでいました」と言われることが多くて、びっくりした年でもありました(笑)。


同人の方では何気にずっと野望だったアンソロジーを出せました。
こちら「夜の世界で君と遊ぶ


昔からの知り合いメンバーも最近知り合った方も、イラストもロゴも、
自分の好きな創作家さんに集まっていただいて、かなりクオリティの本になったと思います!
あの人の新作が読めて嬉しいとか、
新しい出会いがあって嬉しいとかいうお声をいただいたりして、本当に作って良かったなあと思います。

それから、夏に出したいなあと思っていたハイカラ娘スピンオフの「短夜にこいねがう」を、

本文二色刷短編集「あわいにゆれるひととあやかし」を

作りました。
どちらも美麗イラストをお願いできて、金インクだとか本文二色刷だとかに挑戦させてもらえて、印刷にきれいにでるようデータを作るのはなかなか苦労しましたが、楽しかったです。
(特にあわいにゆれる~は表紙の紙なにを使っているか聞かれることも多くて、むふふやったぜ、という気持ちでした。印刷でイラストの絵がすこし飛んでしまったのは本当に残念でしたが……)

直接参加したイベントは、
1月 第三回文学フリマ京都、
6月 comic city福岡 46、
10月 第四回文学フリマ福岡、
11月 九州コミティア2
11月 コミティア126、
11月 第二十七回文学フリマ東京
かな。
あとは委託をtext-revolutions7と文学フリマ金沢でお願いしました。

前半はあまりイベントに行けませんでしたが、遠征京都と東京の二回と、なかなかいきましたな。
どちらの遠征も、わざわざ会いに来てくださる方がいて、寂しい思いをせずにすみました。ありがとうございました。おお、この方があの、という驚きがあり、再会の喜びもあり、遠征はとても楽しいです。

今年は同人を再開して2年目になりますが、前回買ったものが良かったのでと声をかけていただくことがたくさんあって、本当に嬉しかったです。
しかし文フリ京都が今年のこととは……ずいぶん前のことみたいです。



2019年はまた同人アンソロジーを作りたいなという気持ちもありつつ、
プライベートの事情もあって、同人をどこまで今までとおなじようにやれるかわからないのですが、
やはり直接買っていただけること、声をかけていただけること、お手紙をいただいたりすることはすごく励みになるので、
やれるだけやりたいなあと思います。
遠征すごく楽しいですし!
イベント参加は2/24  文学フリマ広島(広島産業会館)からスタートです。よろしくお願いします!

それから数年前から練っている和風ファンタジーを書ききりたいなと思っています。他にも構想があるキャラ文芸ネタなんかもあるし、
まずは「終わりの町で鬼と踊れ」を完結させないとです。
2017年に自分で書いていたように「時期を決め、段階を決め、目標を決める」ということを意識して、また次へ向かっていきたいです。

商業の方はどうなるかわかりませんが、焦りすぎず、ゆっくり構えつつも、ガツガツやっていきたいです。
ご依頼は常にお待ちしています😊

ハイカラ娘と銀座百鬼夜行の後書きにかえて

今回書籍の方にあとがきスペースがなかったので、あとがきにかわるものをこちらで書けたらと思いながら、余計なことではないかと書いたり消したりしているうちに、すっかり遅くなってしまいました。
(カクヨムの近況ノートに書いたのと同じ内容です)

本書を手に取って下さった方、ありがとうございます。これからの方、興味がわいた方は是非、書店へGOです。

 ハイカラ娘と銀座百鬼夜行
ハイカラ娘と銀座百鬼夜行/作楽シン(富士見L文庫)



本書は、カクヨムWeb小説コンテスト キャラクター文芸賞で特別賞をいただいた作品です。受賞時にも書いていましたが、もともとは覆面作家企画という企画に出したもとは6000字の短編でした。
自分が書けない時期に、今までの自分から変えてみて、とにかく楽しんで書こう、とにかく楽しんでもらおうと思って書いた作品です。
なので基本的には、難しいことを考えず、わくわくと楽しんでもらいたい作品です!
受賞時の思いなどはくわしくはこちらから


これを載せるのを迷っていたのは、あまり作者が作品についてあれこれ解説をして、読んで下さる方の印象をせばめてしまうのはどうかなと思ったりするのもあったのですが、
裏話とか知りたいなーていう方だけどうぞです。


2018年12月28日金曜日

「ハイカラ娘と銀座百鬼夜行」作品舞台について

無事にハイカラ娘も発売されて10日以上。
ご購入報告をたくさんいただいて、すごく嬉しいです。ありがとうございます!

先日東京の文フリやコミティアに参加した際、東京でハイカラ娘の舞台にしたところや参考になりそうなところを回ってきました。
それから、Twitterで発売前に書いていたハイカラ娘の舞台や関連アイテムをまとめました。



2018年12月5日水曜日

カクヨムコン4参加「終わりの町で鬼と踊れ」連載を開始しました

世界が滅びた後の修羅の町・福岡から。

車が積み上げられ、バリケードが築かれている。建物のガラスは割れて、段ボールが貼り付けられている。ひどく静かで人の姿はない。
ここは福岡天神。
かつてはこのあたりで一番栄えていた町……らしい。

というわけで「終わりの町で鬼と踊れ」連載を開始しました。
カクヨムコン4にSF・現代ファンタジーで参加しています。

これは以前、コバルト短編小説新人賞の年間最優秀賞をいただいたときに、雑誌に書下ろしで載せていただいた
「終わりの夏にさす光 ポストアポカリプス・チルドレン」という作品と同世界観の物語です。
まあ、ほんと、「世界が滅びてる」以外での共通点はほとんど無いんですが……。
前作が、崩壊から10年後のアメリカ。
今作は20年後の福岡です。

前作は、
人の血を啜る"異端者(ヘレティック)"と、その"傾倒者たち(ファナティックス)"によって、世界は滅びた…。終末の世界を二人きりで生き抜く青年と少女のその運命とは!? (公式サイトから)
……ていう中二的翻訳調を目指した話でした。銃乱射のおさげ少女と、記憶をなくした悩める美青年の逃亡劇でした。
今作はもうちょっとバイオレンス青春群像劇になってるかなと思います。

本当は、カクヨムコンには短編でちょこっと参加できたらいいなと思っていたんですが、
お祭りがはじまるとソワソワ我慢できなくて、長編連載始めてしまいました。手元で6万字ほどで一旦完結していて、改稿予定だったものを引っ張り出してきました。
いや、前作と雰囲気違いすぎるし、これ絶対過去作から読み手引っ張ってこれてないし、だめだろ、無理だろ……って思ったりもしたんですが、
まあ、どうせ同じコンテスト出すなら、全然別のものがいいよな~と思いまして。

ほとんど事前の宣伝もしていないし、スタートもちょっと遅れちゃったし、失敗したなあ、もっと早く思い切れば良かったなあという気持ちではあるんですが。
じわじわフォローしていただいて、とても嬉しいです。
更新して反応があるって幸せだなあ……(・∀・)

これからもりもり加筆修正やりつつ更新していきます。
とりあえず最初の一週間くらいは毎日連載で、あとは2,3日に1回ペースになると思います。

コンテスト参加作品で、今回は読者選考がありますので、
おもしろいなと思われたらどうぞフォローや★やレビューいただけると嬉しいです!

よろしくお願いします~!

2018年12月3日月曜日

「ハイカラ娘と銀座百鬼夜行」書影が公開されています

少し前にTwitterの方ではお知らせしていたのですが、
カクヨムの方で、第3回カクヨムWEB小説コンテスト受賞作のページがオープンになりまして、「ハイカラ娘と銀座百鬼夜行」の書影と内容紹介も公開されています。
富士見L文庫さんの公式サイトにも12月の新刊情報としてトップページに掲載されています。
イラストはヤマウチシズ様。
お嬢さんがかわいくて書生がイケメンです!
ガス灯や煉瓦の建物の夜景のコントラストが本当にきれいで、ロゴも遊び心有りの素敵な書影になっています。
12月15日富士見L文庫さんから発売です。

受賞作のページでは、職業診断が出来るのですが、「ハイカラ娘」のキャラ職業もありますので、どうぞ試してみて下さいね。


実は改稿作業中、すごく体調を崩して、色々としんどいことがあったのですが、この書籍化作業がかなり自分の支えになっていました。
担当さんにも温かい言葉をかけていただき、無事にこうしてお届け出来ることができて本当にほっとしています。
(まだ書店には並んでいないけど!)

今年1月に商業デビューさせてもらって、今回もこうしてまた年の終わりの締めくくりに本を出していただけることになり、今年は本当に充実した年になりました。
Twitterの方でも言っていましたが、
作家になるというのは昔からの夢で、長年やってきてやっと商業で本が出せて、自分自身のためにも、続けてきて良かったなあがんばったなという気持ちなのですが、
何より長年見守ってくださった方々がすごく喜んでくれて、皆様へのご恩返しも含めて、成果出せて本当に良かったなあと思います。
感謝でいっぱいです。

まだまだこれからもがんばっていきますので、「ハイカラ娘」どうぞよろしくお願いします~!

文学フリマ福岡9に参加します

  10/22(日) 11:00〜開催の「文学フリマ福岡9」に参加します。 TKPエルガーラホール8F大ホール(入場無料) 「桜月亭」う-40 です。 WEBカタログ こちら https://c.bunfree.net/c/fukuoka09/8F/%E3%81%86/40 そん...