2018年7月13日金曜日

テキレボお品書き・文フリ金沢、CC福岡ありがとうございました


7/16 浅草で開催される第7回 Text-Revolutions に委託参加します。
スペースは委託-15
新刊はじれじれ明治恋愛小説「短夜にこいねがう」。
和風ファンタジー小説「神無き国 言触れの日」や、
現代ファンタジー×夜アンソロジー「夜の世界で君と遊ぶ」をあずかっていただきます。 WEBカタログはこちら


 新刊の「短夜にこいねがう」については、
先日書いた記事がこちら。
表紙は金インクで、文芸誌っぽさを出したいと色々こだわりました。

是非是非手に取ってみて下さい~!

それからいつもいつも遅くて申し訳ないのですが、

文フリ金沢、CC福岡ありがとうございました!
文フリ金沢は委託にもかかわらずたくさん手に取っていただけて
全然出ないかも…ってちょっと思っていたので
うれしいびっくりでした。

それから、CC福岡もありがとうございました!
色んな方が会いに来て下さって、
かわいい差し入れをいただいて……ほんとうに……
(私は差し入れを用意し忘れて、
行きにあわててブラックサンダー塩バニラを買うという……
しかし暑かったしチョコ失敗したかな……)
15年ぶり?とかの友人にも会えて(去年からずっとこれ言ってる気がしますが(笑))
ほんと、楽しかったです。
開場直後や「神無き~」が良かったので!といってまた来て下さった方もいらして、
オールジャンルイベントだと創作はどんなものなのかな~って
ちょっと弱気だったのですが、嬉しい驚きでした。

あとだいだい毎年5月開催のようなんですが、
今回ははじめての6月とかで?入場も例年より多かったみたいで、
大型イベントの続く5月に開催されるよりは、6月の方が来やすい方も多いのかも知れませんね。
いや~~~しかし、暑かったです!!

次の直参は、文フリ福岡の予定です。

よろしくおねがいします~!

2018年7月8日日曜日

覆面作家企画8 後書きです


覆面作家企画8お疲れ様でした!
後書きです。

■作者名
御桜真
■サイト名&アドレス
桜月亭
http://mmsakura.sakura.ne.jp/

■参加ブロック、作品番号、作品タイトル、作品アドレス
A5 現代人外住宅事情
http://hkmn.html.xdomain.jp/blocka/a05.html

ところで後の方で気づいたんですが、
前回と同じですね、A5!

■ジャンル
現代ファンタジーだと思ってたんだけど、
ホラー…?

■あらすじ
ある朝目覚めたら、窓にびっしり手形がついているのに気づいた律子。
警察を呼ぶも、やる気を感じられない。
次々に起きる奇妙な現象、足音、笑い声……。
果たして怪異の正体は!?


■意気込みテンプレを使用された方は、URLを教えてください。
こちらです。

■推理をかわすための作戦は?
文章をちょこちょこ整えたくらいですね。

■この企画のために書いた作品、他にもありましたか?
意気込みにも書いた内容と同じなのですが、
この企画のためではないけど
同人誌の現代ファンタジー×夜アンソロジー「夜の世界で君と遊ぶ」の
「冷たい指と神隠し」を書いたときに
「あー何か書こうかな~覆面のテーマが「手」か~~~ついでだから盛り込んじゃえ~~~」
って感じで書きました。

■その作品を提出しなかった理由は?
厳密に企画用ではなかったからですね!

■作品のネタを思いついたきっかけは?
旦那がよく「昔家族で泊まりに行ったとき朝起きたら窓に手形がびっしりついてたことがあって」という話をするので
使わせてもらいました。
許可は取っていません。

しかし、最近女性の一人暮らしの家に男が侵入したとか
ベランダに痕跡があったとか言う話をtwitter上でよく見るので
ほんと怪異だと思わず皆さんご注意下さいね……。

■ストーリーの構築において気を使った点、苦労した点などあれば教えて下さい。
書き出したときはオチが決まってなかったので、どうするんだよオイと思いながら書いていました。
短編はしっかり落としたいタイプ。

■削ったエピソードなどありましたか? 作成裏話歓迎です。
もともと「あなたの健康を損なうおそれがあります」のお礼SS用に考えていたネタでした。

これも「何書こうかな~覆面が「手」か~どうせなら盛り込んじゃえ~」という安直な発想で書きかけていたのですが、
当の覆面のネタが思いつかず。
もう参加を諦めようかと思ったのですが(一度皆勤を逃すと、ちょっと諦めが早くなります…)、
ここまで覆面作家企画様々でやってきたワタクシとしましてはどうしても参加したくて、そっちのネタを流用しました。

ちなみに最初は、探偵役がいました(あな健の名残)。
美形でうさんくさくてテンションおかしい探偵でした。
意気込みで書いた所要時間4時間+1時間ですが、
最初の4時間で、あとは細々したところつなげるだけの状態まで書いていました。
んで、出かける予定があったので(映画見に行った)、
ちょっと寝かせておいて帰って修正しつつ繋げよう......と思っていたのですが、
移動してる間に「この探偵いらないな……」と気づいて、
帰ってきてからサクサク削除。これが+1時間。
正直時間がギリギリだったので、余計なセリフや文言が残ってそうで恐くて見られません……。

思考を作品から一旦大きくそらすのって大事ですよね……。


もともと「あな健」用のネタだったものはこんな感じでした。


「うちで鍋しましょうよ」
「なんでわざわざ男の家で男二人で鍋つつかなきゃいけねーんだよ」
「ふるさと納税の返礼でうまい肉が手に入ったんですよ」
うっ。それはいい肉に違いない。
詰まった俺に、栄は押し時とばかりに続けた。
「じゃあ、高口さんも誘って」
「男が増えただけじゃねーか」
「連れてきたい人いたら連れてきていいですよ。他の食材とか仕度とか俺がしとくんで。酒とかだけ買ってきてもらえば」
ね、ね、とにこにこと若者は言う。
――なんかあやしい。
「栄は料理もそつなくこなすから、おいしいものが食べられるよ」
松下さんが、書類をひらひらさせながら言った。
「やりなおし」
チェックを入れられて真っ赤になった報告書を受け取って、栄はがっくりした顔で「はい」と受け取った。
「栄の報告書は要点しかなくて、状況知らない人間が見たら全然分からないよ」
逆に鈴木の報告書は余計なことが多いけどな。


「鈴木は一緒じゃないんですか?」
「お前な、仕事のパートナーだからって四六時中一緒にいるわけないだろ。鈴木が目的だったのか。直接声をかけろ」
お前らふたりともあんなに嫌がってたのに、まさかそういう。
俺の表情を見て、栄は、えっと大きな声を上げた。目をまん丸にして、両手を振る。
「いやいや、やめてくださいよ。そういんじゃないんで、ほんとに、マジで」
全力での否定が怪しいが、本当に嫌そうだったので、それ以上ツッコまないことにした。

「あ、タバコならベランダでどうぞ」
「ベランダ喫煙は文句言われるんじゃねーのか?」
「まーまー、お気になさらず」
栄が気にしようが気にしまいが、マンション住民の皆さんが気にしたらアウトなんだが……。
栄はわざわざガラス戸を開けて、どうぞどうぞとベランダへ俺をせかした。
そろえて置いてあったつっかけをはいて、ベランダに出る。町中でぎゅうぎゅうに詰まったマンション群の中の一棟で、見晴らしがいいとは言えないが、何故か厭世的な感じがするから不思議だ。

ガラスに、何かついている。
――――手形だ。

「うおええええええ!」
俺の叫び声がマンション群にこだました。慌てて口を押さえる。
いやだがしかし! なんなんだこれは!
部屋にいるときは気づかなかったが、ベランダの窓、俺が出入りしたのとは別のもう一枚のガラスに、べっとりと手形がついている。しかもたくさん。べとべとべとべと誰かが触ったみたいな。
明らかに大人の男の手じゃないし、そもそも栄がこんな風にガラス汚れを放置するとは思えない。
俺は慌てて中に入ろうとした。だが、ガラス戸が動かない。
室内でガラス戸の前に立って、部屋の明かりを背にした栄は、へらりと笑って俺を見た。
「おい、何考えてんだ!」
控えめに声を上げが、栄はスマートフォンを操作している。
「おいこら! 開けろ!」
ニコニコしながら、スマホの画面をこっちに向けた。
『もし幽霊いたら、タバコの煙でなんとかしてください』
「お前はサイコパスか!」
だから俺を呼んだのか、だから鈴木か!
くっそ、油断した。俺は寒いベランダでブルブル震えながらタバコに火をつけた。
とりあえずタバコを吸ってる間は大丈夫なはずだ。


「冗談ですよお~」
部屋に戻ると、コタツの上にカセットコンロと鍋がセットされて、ぐつぐつと煮えたっていい匂いをさせている。
「あごだしのお鍋にしましたよ。さあさあ冷えたでしょう、暖まって下さい」
昭和の良妻よろしく、栄はいそいそと箸と器を並べた。
怒りの上から、用意を手伝わずにタバコを吹かしていただけという妙な罪悪感が湧いてきたが、イヤイヤ待て待てそもそもこいつが俺をベランダに追い出したんだ!
「お前、人をベランダに閉じ込めておいて、ごまかせたつもりじゃないだろうな?」
「いやだなあ」
栄はへらりと笑った。

「消しても消してもあの手形出てくるんで、絶対なんかあるんですけど。今のところ害なさそうだしどうしようかなと思ってて」



「ひとりで家にいたら恐いじゃないですか。最近なるべく帰らないようにしてたんですけど、そろそろ限界で」
どこを泊まり歩いてたのかは聞かないことにする。
「お前、幽霊とか平気じゃないのかよ」
「仕事なら耐えますけど、自分の家に出るのは嫌です」
――一理ある。
「だいたい俺見える方じゃないんですよ。感じたりはするし、サイコメトリーだと見えたりするんですけど。なんかよく分からないから鈴木に何とかしてもらおうと思ったのになあ」
「だからそれなら直接誘えって」
「俺が声をかけた時点で鈴木が来るわけないでしょう。宮田さんが連れてきてくれるかもと思ったから!」
むちゃくちゃだ。
「だからそういうときは最初から言えって……」
「こういうの最初から言ったら宮田さんも来てくれないじゃないですか」
栄はベランダの窓を指さした。手形がべったりついている。
――あー。来ないな。
いやでも、若者に頼られるの悪い気しないから来たかも知れないな。いや来ねーかな。
俺は栄の指の先を改めて見て、違和感を覚えた。まじまじと見る……までもなく。
「うおええええええ!」
デカい声が出た。
「急に大きな声出さないで下さい……うわああ!」


て言う感じで、酒を餌に鈴木を呼び出したりドタバタする話でした。
オチが決まってなかったので、途中で止まってました。

なので、ホラーのつもりなかったのです……。
いや書いてるウチにもりあげちゃうぞ~ってなったのは確かですが!
ご感想を色々見て、注意書きすべきだったかなと焦ったくらいです。

■その作品の続編または長編化のご予定は?
今のところはありませんが
座敷わらしちゃんのキャラは何かに使いたいかも。
それか、このあと宮田たちがやってくる感じで「あな健」につなげてもいいかな~な~んて思ってます。

■その作品で気に入っている箇所はどこですか?
座敷わらしちゃんですかね。
こういうキャラ好きなんですよ。
キャラからばれますね。

■推理期間中、褒められた点は?
読みやすい、構成がうまい。
うひひ……うれちい……


■推理されてみて、いかがでしたか?
座敷わらしが住み着いたのが最初の手形がついた頃なので、まだ数日っていうところなのですが、それについて書き忘れたなというのに気がつきました。
(だから「出て行って」と言っても、まだ数日だから影響ないかな、という主人公の思惑です)

あと、座敷わらしといえば、黒いおかっぱに赤い着物、と調べてそれを書いたつもりだったのに、
まさかまた冬木探偵がそこから足がかりにされるとは思わず……次があったら色彩描写いっさいいれないぞー!!!(笑)

■あなたの作品だと推理された作品はありましたか?
多かったのは
A6 魔女と秘密の88手
かな?
■あなたの作品が他の方の作品だと推理された作者さんはいましたか?
まあ私がダントツでしたね……。

■推理してみて、いかがでしたか?
■あなたの正解率、どのくらいでしたか?

■この企画に参加して、改めて気づいたことはありますか?
ホラーだと思って書いてなくてもホラーになってしまうようです……。
(「赤無垢の花嫁」とかもどろどろ恋愛のつもりだったんですけどホラーみたいです)
いや、ちょっと最初インパクトほしいかなとは思ったんですけどね……

すみません、以下三つは保留で……。
今回こそ感想制覇するぞ~と思っていたのに……!
■参加作品の中で印象深い作品をあげてください。
■参加作品の中で印象深いタイトルの作品をあげてください。
■参加作品の中で面白かった3作品&一言感想、お願いします。

主催さん、ご参加のみなさま、ありがとうございました!

文学フリマ福岡9に参加します

  10/22(日) 11:00〜開催の「文学フリマ福岡9」に参加します。 TKPエルガーラホール8F大ホール(入場無料) 「桜月亭」う-40 です。 WEBカタログ こちら https://c.bunfree.net/c/fukuoka09/8F/%E3%81%86/40 そん...