
「春には君の夢を――戦国恋話」
桜舞う中、男装の少女将軍が戦う、和風ファンタジー。
幼い頃に少女は、桜の下で出会った少年と再会の約束をした。戦乱の世で、彼と再び出会うまでの物語。
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国は二分していた。
西の神宮家を治めるのは、桜姫と親しまれる少女将軍。東の飛田家を支配するのは、美しき鬼と呼ばれる冷酷な青年。
誰を失っても、何を失っても、国を生かすためならば。
再び出会うためなら、もがき続ける。
だから――生きると、約束してほしい。
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サイトに「君のために――戦国恋話」として掲載している作品の大改稿作品です。
掲載に辺り、もっとまた大幅に改稿しようかどうしようかすごく迷ったところがあります。
サイト掲載時の「君のために」だった頃は、ファンタジー要素がなかったのですが、改稿に当たって色々設定を変えました。
緋華が神宮を継ぐことの必然性を強めるためのファンタジー要素・・・これは「血」の物語になりました。
時代が今の設定ではないとはいえ、今、多様性の時代に「血統」が奥底にある物語を掲載することに、それでもいいのかなとちょっと考えました。
だけど、どうしようもなく好きなんですよね、「血」とか「家」とかそういう要素が・・・・・・!
「個」へきりかわりつつあるからこそ、ロマンを感じるのかも知れません。
特に、努力をして行けば手にはいる「財」や「力」というものと違い「血」については、良いものも悪いものも、手に入らず逃れられない、どうしようもないものだからこそ、物語にしたくなるのかなあと思います。
この変更によって、すごくラスト間際のシーンなども楽しんで書けたしもりあがったなあと思うので、
そこはすごく気に入っています。
性懲りもなくカクヨムコンに参加していますので、
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